デザインソフトウェアメーカーであるAutodesk Inc.(オートデスク)は、2023年4月25日にロンドンで行われたインタビューでCEOのAndrew Anagnost(アンドリュー・アナグノスト)が述べた通り、1350人の従業員を解雇することを発表しました。この解雇は同社の労働力の約9%に相当します。
これに続いて、テクノロジー業界全体での大規模な人員削減が進んでいます。先月、Meta(メタ)は5%の従業員を解雇すると発表し、今月初めには人事および財務ソフトウェアを提供するWorkday(ワークデイ)が8.5%の人員削減を発表しました。また、Google(グーグル)は今週、人事部門およびクラウド部門の人員削減を行うと報告され、PCメーカーのHP(ヒューレット・パッカード)は規制当局への報告書で1000人から2000人の削減を述べており、全体の労働力の4%未満にあたります。
Anagnost CEOは従業員へのメモで、当社のGTM(Go-To-Market)モデルがサブスクリプションや年払いの複数年契約への移行により大きく進化したと述べています。これにより、顧客やチャネルパートナーのニーズに応える体制を整えることができるとし、顧客満足度と生産性向上のためにGTM組織の変換を開始することを示しています。
また、同社は現在の経済環境において競争力を維持し、クラウドコンピューティングおよび人工知能分野でのリーダーシップを守るためにもこの人員削減が必要だとAnagnostは述べています。サンフランシスコに本社を置くAutodeskは、施設の縮小も行う予定ですが、オフィスの閉鎖は行わないと広報担当者が伝えています。構造改革にかかるコストは税前で1億3500万ドルから1億5000万ドルに達する見込みです。
さらに、会社は期待を上回る2023年度第4四半期の決算結果も発表しました。調整後の1株当たりの利益は2.29ドル、売上高は16.4億ドルで、前年同期比12%の増加となりました。LSEGによるアナリストの予測は1株あたり2.14ドルと売上高16.3億ドルでした。
2024年度第1四半期についてAutodeskは、調整後の1株あたりの利益を2.14ドルから2.17ドル、売上高を16億ドルから16.1億ドルと見込んでおり、LSEGによるアナリストの予測は1株あたり2.08ドル、売上高15.98億ドルです。
経営陣は、2026年度には調整後の1株あたりの利益が9.34ドルから9.67ドル、売上高が68.95億ドルから69.65億ドルになると見込んでおり、LSEGのコンセンサスは1株あたり9.24ドル、売上高69.02億ドルです。