ヨーロッパの株式市場は、取引初期において広範に上昇し、Stoxx Europe 600 インデックスは0.2%の上昇でスタートしました。一方、FTSE 100は0.8%の上昇を記録しましたが、フランスのCAC 40は0.2%の下落を見せ、ドイツのDAXは横ばいの状態を維持しています。
ドイツの消費者信頼感は、GfK消費者気候報告によると、5月に改善が見られましたが、アメリカの関税政策が支出意欲を抑制していることが明らかになりました。これで消費者気候指数は3ヶ月連続で上昇していますが、緩やかなインフレと「良好な給与交渉」が影響しているものの、依然として消費者は選択的支出を控えているようです。NIMの消費者専門家であるロルフ・ビュルクルは、米国政府の予測不可能な関税・貿易政策や株式市場の不安定さ、さらには3年連続の停滞懸念が消費者気候を弱くしている要因だと述べています。
一方、英国では、英国小売連合(BRC)のインフレデータによると、一部の小売業者が迫る米国の関税に対抗するために、価格を戦略的に引き下げていることがわかりました。BRCのヘレン・ディキンソンは、非食品分野の価格が前年同月比1.5%減少していることを指摘し、小売業者がプロモーション活動を縮小する中で、特に家電製品の価格が早く下がっていると語っています。
さらに、英国の食品インフレは5月に前年同月比で2.8%上昇し、これで4ヶ月連続の上昇となりました。BRCのヘレン・ディキンソンは、最新の調査から、特に生鮮食品の価格が上昇要因となっており、企業が負担するコストがインフレに影響を及ぼしていると述べています。
ヨーロッパの株式市場に関しては、火曜日のオープンにおいて主にネガティブな動きが予想されています。Stoxx Europe 600 インデックスに関連する先物契約は0.2%の下落を予測しており、ドイツのDAXも0.1%の下落が見込まれています。フランスのCAC 40は横ばいの予想ですが、英国のFTSE 100は0.8%の上昇が期待されています。



