ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は、2023年2月22日(水曜日)、ベンチマーク金利を50ベーシスポイント引き下げ、3.75%としました。これは、インフレの緩和が経済成長の鈍化に対する刺激策として機能する中で、連続して四回目の利下げとなります。
この利下げは、ロイターの調査に基づく経済学者の予測と一致しており、政策金利が2022年11月以来の最低水準となりました。
RBNZの金融政策声明によれば、インフレは目標帯の1%から3%の中央値付近にとどまっていることから、利率を引き下げる決定が下されたとのことです。ニュージーランドの2024年12月期の速報値では、ヘッドラインインフレ率は2.2%で、過去8四半期のうち7四半期で物価上昇が鈍化しました(LSEGデータより)。
この利下げは、政府のデータによると4四半期連続で前年同期比で成長が減少している状況下でも行われました。ニュージーランドドルは0.4%上昇し、米ドルに対して0.568ドルで取引されています。
RBNZは、2025年の経済成長回復に楽観的見通しを示しています。「低金利は消費を促進するが、世界的な経済不確実性が企業の投資判断に影響を与えると考えられる」と述べています。
しかし、同銀行は、ニュージーランドにおける消費者インフレが、為替レートの低下や石油価格の上昇により、短期間で変動する可能性があると警告しています。「今後の貿易政策の変更がニュージーランドのインフレに与える影響は現在不明瞭である」とRBNZは述べ、もし経済状況が予測通りに進展すれば、政策金利は2025年にさらに引き下げられる可能性があると付け加えました。



