アマゾンは、ジェームズ・ボンド映画シリーズのクリエイティブコントロールをブロッコリー家から引き継ぐことを発表しました。これは、映画製作会社MGMスタジオの買収を通じて、創業者アルバート・「カビー」・ブロッコリーからその権限を引き継ぐ形となります。アマゾンは2021年にMGMを84.5億ドルで買収して以降、ボンドシリーズに関する配信権を得ていましたが、クリエイティブコントロールを持っていませんでした。
この新たな契約に基づき、アマゾンのMGMスタジオは、ウィルソン氏とブロッコリー氏との共同事業体を形成し、ボンド関連知的財産権を管理運営します。ウィルソン氏とブロッコリー氏は、引き続きこのフランチャイズの共同所有者であり続けます。
アマゾンのプライムビデオおよびMGMスタジオの責任者マイク・ホプキンス氏は声明の中で、「故アルバート・R・ブロッコリーとハリー・ソルツマンに感謝し、また彼らのおかげで世界中の映画館でジェームズ・ボンドが上映され続けていることに感謝しています。マイケル・G・ウィルソン氏やバーバラ・ブロッコリー氏の絶え間ない献身と、ファンに愛されるフランチャイズの継承における役割に感謝します。」と語りました。彼は、「この大切な遺産を引き継ぎ、今後の007シリーズを世界の観客にお届けできることを楽しみにしています。」と述べました。
ウィルソン氏とブロッコリー氏は、今後の他のプロジェクトに集中するため、ボンド映画の製作からは一歩退くと発表しています。ウィルソン氏は、「バーバラと私は、私たちの信頼できるパートナーであるアマゾンMGMスタジオに、ジェームズ・ボンドを未来へ導く時が来たことに同意しています。」とのコメントを寄せています。
ボンド映画シリーズは60年以上にわたり続いており、歴史上最も興行収入の高いシリーズの一つとされています。この貴重な知的財産は、アマゾンのPRIME VIDEOなどの広範なメディアおよびエンターテイメントビジネスにとって大きな利点となるでしょう。プライムビデオは、年間139ドルの料金で提供されるアマゾンプライムの主要な特典の一つであり、2021年時点で全世界において2億人以上のプライム加入者を抱えていると報告されています。



