2025年2月19日、ニューヨーク証券取引所での朝の取引中に市場関係者が作業を行っている様子が見受けられます。最近の市場の動向を受けて、日曜日の夜間には株式市場の先物が上昇しました。これは、先週末にかけての下落からの反発を狙った動きです。
ダウ・ジョーンズ工業平均(Dow Jones Industrial Average)は125ポイント、つまり0.3%の上昇を見せました。S&P 500の先物は0.3%以上の上昇、ナスダック100の先物は0.4%の上昇となりました。先週の木曜と金曜に株式市場が落ち込み、ダウは2.51%下落したことで、10月以来最悪の週になりました。S&P 500とナスダック総合指数もそれぞれ1.66%、2.51%の下落を記録しました。
今週は企業の収益や経済に関する重要な指標が発表されます。火曜日にホーム・デポ(Home Depot)、水曜日にはローズ(Lowe’s)の収益報告があり、アメリカの消費者の状況を把握する手助けとなるでしょう。また、同じく水曜日の夜には、人工知能関連のチップメーカーであるNvidiaの収益報告があり、こちらは特に影響力の大きい発表と予想されています。Nvidiaにとっては、中国のDeepSeek大規模言語モデルの出現以降初めての収益報告となり、AIビジネスの持続可能性に対する疑念が生じています。
eToroのグローバルマーケットアナリストであるラレ・アコナー(Lale Akoner)は、「市場はDeepSeekのニュースが今後、こういった企業の利益率にどれほど影響を及ぼすかを非常に注視している」と語っています。その後は金曜日に個人消費支出指数の1月の数値が発表され、これは連邦準備制度が好むインフレ指標です。
先週の株式市場の下落は、米国の経済成長に対する懸念が再燃したことに起因していますが、市場指数はいずれも記録高から4%以内に留まっています。
バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、土曜日に第4四半期の営業利益が急増したと発表しました。具体的には、営業利益が145.27億ドルに達し、前年から71%の増加を記録しました。現金保有高は3342億ドルに達し、前四半期の3252億ドルから増加しています。バフェット氏は2024年の年次報告書の中で「私たちは依然として株式に重きを置いている」と述べています。
全般的に、主要株価平均は先週の取引で落ち込んだ影響が残っている中、ナスダック、S&P 500ダウの先物は6時のニューヨーク市場オープン時に0.2%未満の微増で取引が開始されました。今後の市場動向に注目が集まっています。



