中国の電気自動車メーカーであるXpeng(小鵬汽車)は、2025年2月には引き続き30,000台以上の車両を販売し、これで4か月連続の成果を収めました。Xpengは、競争が激化する市場の中でも、マスマーケットブランドの強みを活かしていることが特徴です。
Xpengが発表したところによれば、2月の販売台数は30,453台で、その中には1万5,000台を超える低価格モデルの「Mona(モナ)」が含まれています。Mona M03は、基本的な運転支援システムを搭載しており、2024年12月以降、月間販売台数が15,000台を超えて推移しています。さらに、Xpengは、昨年11月に発売されたP7+電動セダンの需要が強く、3か月足らずで30,000台以上の販売を達成したとも報告しています。
野村証券のアナリストたちは、Xpengの今後の新車計画により、企業が堅調な販売勢を維持する見込みがあると述べています。中国の自動車市場は、旧正月に合わせて販売が減少する傾向があり、1月から2月は特にその影響を受けやすい時期です。一方で、競争は依然として激しく、従来の自動車メーカーと新規参入者が競って価格を引き下げ、新技術を搭載した車両を投入しています。
競合として、スマートフォンメーカーのXiaomi(シャオミ)も2月には2万台以上の電気自動車を販売し、5か月連続での成績を収めました。同社は高級電動セダン「SU7 Ultra」の価格を81万4,900元(約111万8,780円)から52万9,900元(約72万7,500円)に引き下げたと報じられています。野村証券のアナリストは、SU7の「新規受注状況は実際の販売よりも良好である」と指摘し、Xiaomiの課題は生産能力であると述べています。
また、大手自動車メーカーのBYD(比亜迪)は、2月の新エネルギー車の販売台数が318,233台に達し、前月からわずかに増加しました。同社は、運転支援機能を多くの車両に導入し、DeepSeekの人工知能を統合していることも発表しています。
一方で、2月の販売で苦戦したブランドもあります。Li Auto(理想汽車)の台数は26,263台に減少し、プレミアム価格の車両は人気があるものの、販売に課題が生じています。Nio(蔚来汽車)も販売台数が13,192台に減少し、売上を促進するために5年間の0%金利プランを発表しました。Aito(愛途)の販売台数は21,517台と、1年で最低の記録となりました。
上記のように、中国の電気自動車市場は競争が激しく、多くのブランドが苦労している一方で、XpengやXiaomiなどは勢いを保っていることが伺えます。


