アメリカの大手貿易相手国に対する関税導入の計画が、アメリカ経済に波紋を広げている中、Chipotle Mexican Grill Inc.(チポトレ・メキシカン・グリル)では、顧客にとっては今のところ、レジでの支払いがスムーズなままであるようです。
チポトレのCEO、スコット・ボートライト(Scott Boatwright)は、「NBCナイトリー・ニュース」の日曜日版との独占インタビューで、現在のところ、商品価格が上昇しているにもかかわらず、顧客のコストを保持する意向があると述べました。「現時点では、そのコストを吸収する意図があります」と彼は述べましたが、高コストが「重大な逆風」となる場合には価格変更が生じる可能性があると警告しました。
チポトレは、トランプ(Donald Trump)が提案した関税に伴う多くのコストから主に保護されているため、今後の関税実施によって、カナダとメキシコには25%の関税が、先月に追加された10%の中国からの輸入品に加えて、さらに10%の関税が課されることになっています。ボートライトは、チポトレが現在メキシコから約50%のアボカドを調達している一方で、コロンビア、ペルー、ドミニカ共和国からも輸入していることを強調しました。関税の影響で、商品のコストが約0.6%、すなわち60ベーシスポイント上昇すると予測しています。
「私たちは、チポトレの優れたビジネスモデルによって、インフレ圧力に耐えることができ、消費者にそのコストを転嫁する必要がないのは幸運です」と彼は述べました。
また、他の経済的不確実性の中で、価格を恒常に保つことが重要であるとし、消費者に対しては公平ではないとの考えを示しました。「私たちは、価値を提供し続けるためにコースを維持し、消費者にとって特別な価値を届けることに注力します。」
さらに、チポトレは現在、300以上の新店舗を展開する計画を立てており、企業の明るい未来に対する自信を示しました。加えて、新たなAIツール「アバ・カド(Ava Cado)」を導入し、求人応募者のスクリーニングを効率化する方針を明かしました。「アバは、候補者が直接応答する仕組みを整え、履歴書や申請書を管理者の手から取り除き、面接のスケジュールを組むことができるのです。」と彼は説明しました。



