アメリカ合衆国の財務省の利回りは、米国のデータによる失望が影響した水曜日の急落後、木曜日には安定した動きとなりました。
2年物国債の利回りは午前3時26分(EST)に3.885%へ0.01%程度上昇し、10年物国債の利回りも同様に4.371%へ上昇しました。30年物の長期債の利回りは4.89%で安定を保っています。
利回りは価格と逆の関係にあり、投資家は木曜日に発表される4月の貿易データや最新の新規失業保険申請件数に注目しています。前日の発表により、10年物国債の利回りは10ベーシスポイント以上を下回る急落を記録しました。
また、5月のサービス業活動は49.9%と予想を下回り、拡張と収縮を分ける閾値をわずかに下回りました。この数字はDow Jonesの52.1%の予測にも届きませんでした。私的部門の雇用者数は5月にわずか37,000人の増加にとどまり、110,000人の見積もりを大幅に下回りました。この失望の数字は、労働市場の弱体化とその経済的影響についての投資家の懸念を高めました。
デイムラー・バンク(Deutsche Bank)は、最新の数字が世界最大の経済における景気後退の恐れを再燃させるほどの「悪い」内容ではないと、木曜日に発表した研究ノートで述べています。
今週後半には、土曜日に発表される5月の非農業部門雇用者数や失業率にも投資家の注目が集まることでしょう。



