ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2025年4月16日にモスクワのバウマンモスクワ国立技術大学を訪問中、学生たちと交流しました。また、プーチン大統領は、アメリカのドナルド・トランプ大統領と50分間の電話会談を行い、イスラエルとイランの間の敵対行為について焦点を当て、これを終結させるための努力を呼びかけました。
プーチンの補佐官であるユーリ・ウシャコフ氏は、プーチン大統領がイスラエルの軍事作戦を非難し、対立のエスカレーションのリスクに懸念を示したことを報道陣に伝えました。トランプ氏は自身のTruth Social上で、中東に関する議論が主であったものの、ロシアのウクライナにおける戦争も終わるべきだとプーチンに伝えたと述べています。
ウシャコフ氏は、プーチン大統領がイスラエルの軍事作戦を非難し、中東全体の状況に予測不可能な結果をもたらすかもしれない対立のエスカレーションに深刻な懸念を表明したと報告しました。トランプ氏は中東の情勢を「非常に憂慮すべき」と表現しましたが、両首脳はイランの核プログラムに関する交渉再開の可能性を排除しない意向を示したとウシャコフ氏は述べています。
ウシャコフ氏は、アメリカの交渉担当者がオマーンを仲介者としてイラン側とのさらなる会談を持つ準備が整っていることを明かしましたが、最新のラウンドはオマーンでの予定がキャンセルされました。プーチン氏は、ロシアが緊張緩和とイランの核プログラムに関する問題解決の提案を支持していることをトランプ氏に伝えたとされています。ウシャコフ氏は、プーチン大統領が、緊張の高まりが起こる前に双方が合意できる具体的なステップを提案したことを思い起こしたことを強調しました。
それに対して、トランプ氏は会話の中で、敵対行為の終息を初めて明確に求めたと述べています。「電話は約1時間続いた」とトランプ氏は記載し、双方がイスラエルとイラン間の戦争が終了すべきだという見解で一致したことを強調しました。ウシャコフ氏によれば、プーチン大統領はトランプ氏に、6月22日以降にウクライナ側との交渉を再開する用意があることを伝えました。
また、ウシャコフ氏は両首脳が、国際的な課題についても、ビジネスライクに解決策を模索する関係を築いていることに対して満足を示したと明らかにしました。プーチン氏はトランプ氏の79歳の誕生日を祝福しました。



