Google(グーグル)は、AIタレント獲得競争の中で、人工知能コーディングスタートアップWindsurf(ウィンドサーフ)の共同設立者でありCEOであるVarun Mohan(ヴァルン・モハン)の招聘を発表しました。この契約により、GoogleはWindsurfの他の上級研究開発社員も雇用する予定です。GoogleはWindsurfへの投資は行わず、特定のWindsurf技術に対する非独占ライセンスを取得すると、関係者が述べています。Windsurfはその技術を他の企業にもライセンスする権利を保持します。
Googleの広報担当者は、電子メールで「WindsurfのチームからトップAIコーディングタレントをGoogle DeepMindに迎えることを楽しみにしています。エージェンティックコーディングの分野での取り組みを進めていきます。また、Geminiの利点をすべてのソフトウェア開発者に提供し続けることを目指しています」と述べています。
GoogleとWindsurfの間の今回の契約は、WindsurfがOpenAI(オープンAI)との間で30億ドルの買収の話し合いを行っていたことを受けてのことです。OpenAIは直ちにコメントに応じていません。
この動きは、特に著名企業間でのAIタレント獲得競争をさらに激化させています。Meta(メタ)は、近週OpenAIの複数の社員に高額な求人を提示しました。特に、Facebookの親会社は、Alexander Wang(アレクサンダー・ワン)をAI戦略のリーダーとして迎え、彼のスタートアップに143億ドルの投資を行いました。
Windsurfの共同設立者Douglas Chen(ダグラス・チェン)も、Googleに参加するメンバーの一員となります。スタートアップの新CEO Jeff Wang(ジェフ・ワン)は、Xに投稿し、「Windsurfの世界クラスのチームの大部分は、企業への影響を最大化することを目指してWindsurf製品の開発を継続します」と記しています。
Windsurfは、今なお発展を続けており、最近では”バイブコーディング”と呼ばれる新しいAIツールを用いたコーディングプロセスにおいて人気が高まっています。このコンセプトは、開発者や非開発者からも支持され、Windsurfや競合他社の収益を増加させています。この関心の高まりは、投資家に対してスタートアップの評価を高める要因となっています。
Googleはこれまでもスタートアップから選抜された人材を雇用してきました。昨年夏にはCharacter.AI(キャラクターAI)からも人材を吸収しています。また、Amazon(アマゾン)やMicrosoft(マイクロソフト)も、それぞれAdept(アデプト)やInflection(インフレクション)との取引を通じてAIタレントを獲得しています。
Microsoftは、Visual Studio Codeエディターでのバイブコーディングを推進しており、CEOのSatya Nadella(サティア・ナデラ)は、AIが同社のコードの約30%を構成していると述べています。
今回のGoogle-Windsurfの契約については、The Verge(ザ・ヴァージ)も金曜日に早くから報じています。



