台湾の新竹に位置する台湾積体電路製造股份有限公司(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company、TSMC)は、2025年4月16日に発表した第二四半期の利益が前年同期比で近61%増加し、予想を上回って新たな高水準に達したと報告しました。これは、人工知能チップに対する強い需要によるものです。
TSMCの第一四半期の結果は以下の通りです。レヴニューは9,338億ニュータウンドル(約317億米ドル)で、予想の9,312.4億ニュータウンドルを上回りました。純利益は3,982.7億ニュータウンドルで、予想の3,778.6億ニュータウンドルを超えています。
6月の四半期では、TSMCの純収入は前年から38.65%増加し、9,338億ニュータウンドルに達し、これも予想を上回りました。TSMCは世界最大の契約半導体メーカーとして、NvidiaやAppleなどのクライアントのために高度なプロセッサを生産することで、AIのメガトレンドの恩恵を受けています。
ただし、同社はアメリカの貿易政策からの潜在的な逆風にも直面しています。米国のドナルド・トランプ大統領は、台湾に対して「対抗 tarif(相互関税)」を課す可能性を警告しています。台湾には4月に発表された32%の関税が課されており、地元メディアによると、米国との貿易交渉が進行中です。今月初め、トランプは半導体に対する追加関税の可能性についても警告しました。
さらに、米国の輸出管理はTSMCの中国に関するビジネスを制限しており、NvidiaやAMDといった主要クライアントにも影響を及ぼしています。しかし、中米間の貿易関係が改善する中、NvidiaとAMDは今週初めに、中国への製品出荷を許可する政府の保証を受けたと発表しました。



