アメリカのスコット・ベッセント財務長官が、2025年7月19日に大阪で行われるワールドエキスポ2025のアメリカ国家の日の式典に参加するため、大統領の代表団を率いることが発表されました。これは、日本市場におけるアメリカの影響力を強化する動きとして注目されています。
最近発表された米日貿易合意において、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、米国市場への日本からの米や自動車のアクセスを得る一方で、日本はアメリカへの輸出に対し15%の関税を支払うことになると言及しています。この内容は、一見日本にとってはあまり好意的には映らないかもしれませんが、トランプ大統領が今月早々に東京に課した25%の関税と比較すると、大幅に改善されたことを示しています。アナリストのブライアン・ジェイコブセン氏は、この変化を「時代の兆候」として捉えており、今では15%の関税に安堵の息をつく状況にあると述べています。これは、メンタルモデルとして「アンカリング効果」が作用していると言えます。
本日注目すべきポイントとしては、トランプ大統領が発表した日本との「大規模な」貿易協定により、日本の自動車輸出は15%の関税が適用されること、さらにアメリカへの米市場の開放が含まれています。報道によると、日本はアメリカ以外の国からの自動車に25%の関税が課される一方で、15%の負担に軽減されたことが強調されています。
また、中国との90日間の関税停止が延長される可能性があるとベッセント氏がコメントしており、この期限は8月12日に迫っています。
経済指標として、S&P 500指数が新たな記録を更新し、2025年の第11回目の最高値を記録しました。一方、ダウ工業株30種平均は0.4%の上昇を示しましたが、ナスダック総合指数は半導体株の下落により0.39%の下落を記録しました。欧州のストックス600指数は、防衛株の売りによって0.41%落ちています。ゴールドマン・サックスは、2025年のアメリカ経済成長が鈍化し、実質所得が減少し、インフレが加速すると予測しており、リセッションリスクが高まると警告しています。
最後に、欧州連合（EU）は、「反強制措置」を導入するかどうかを検討していると報じられています。この措置は、米国の関税に対抗するための「核オプション」と位置付けられており、EU市場へのアメリカの供給者のアクセスを制限する可能性があります。公的入札への参加から排除される可能性があり、EU内での対外直接投資も制限される見込みです。
