ラスベガスのSphere(スフィア)が、1939年の映画「オズの魔法使い」を新たな没入型映画体験として上映することが決定しました。このプロジェクトは、Sphereの16万平方フィートの环绕スクリーンを利用して、観客をオズの世界に引き込むことを目的としています。映画は16K解像度で上映され、167,000台のスピーカーによるフル空間オーディオと、触覚シーティングを併用して楽しむことができます。
4月のプレスリリースによれば、Google Cloudとのパートナーシップにより、エンジニアたちはAIの「アウトペインティング」技術を用いて、オリジナルのフィルムフレームを没入型スペースに合わせて拡張しました。Sphere EntertainmentのCEOであるジェームズ・ドラン氏は、CBS Sunday Morning に対して、「このプロジェクトの基準はフィルムを改変しないことでしたが、撮影時のスタジオにいるかのような感覚を提供することを目指しました」と述べています。
また、MSG Venturesのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであり視覚効果アーティストであるグレン・デリー氏が、動き、風、水、香りといった4Dエフェクトを担当しており、観客がオズにいるかのように感じられる体験を提供します。デリー氏は、映画で見られる竜巻を模倣するために霧や風の効果を取り入れる技術を使用したと、CBSに伝えています。
「オズの魔法使い」の体験は、2023年8月28日に一般公開されます。ラスベガスのSphereは2023年9月に開業し、約20,000人の収容能力を持ち、そのうち約10,000席には触覚技術が導入されています。この会場は、開業以来、印象的なライブコンサートやユニークな視覚演出で注目を集めており、以前には「Postcard From Earth」などの映画も上映されています。



