解体的デザインに秀でた日本のデザイナー、渡辺淳弥(Junya Watanabe)が、今季ドクターマーチン(Dr. Martens)との正式なコラボレーションアイテムを発表しました。新たに登場するのは、1490 10ホールブーツと、この1490 10ホールブーツを解体したデザインのレザーアウター2点で、これらは渡辺が2025年春夏のファッションショーで初めてお披露目しました。


ジュンヤ・ワタナベは革製品を常に愛しており、レザーのジャケットはほぼ毎シーズン登場しますが、いつも非常に独創的な方法で表現されています。今回はDr. Martensとのコラボレーションで、デザイナーはクラシックな1490 10ホールブーツを解体し、逆さまに縫い付けられたバイカージャケットの袖に新たな形を与えました。靴底が上向きに肩の両側に配置され、靴口が下を向いて袖の出口となっており、肩を広げたようなバイカージャケットとして全く異なるデザインながら、一貫した理にかなっています。実際に触れたことのある人は知っていると思いますが、ジュンヤ・ワタナベのランウェイ用レザーは通常、とても硬くて重く、非常に誇張されていますが、このアイテムも例外ではありません。しかし、ファッションは決して快適さを求めるものではなく、ジュンヤ・ワタナベの独自のデコンストラクティビズムの美学には感服せざるを得ません。


バイカージャケットに加えて、今シーズンのDr. Martensとのコラボレーションによる1490 10ホールブーツも注目です。クラシックな1490 10ホールに2つのスタッズを加えることで、パンクスタイルが際立ちます。シュータンには渡辺淳弥の名前が印刷されています。スタッズの数は絶妙で、1490のフォルム自体が非常に合わせやすいため、スタイリッシュでありながら実用性も兼ね備えています。



