スピリット航空(Spirit Airlines)は、資金を追加で調達できなければ、今後の事業継続が困難になる可能性があることを警告しています。これは、同社が破産から復帰してからわずか5ヶ月後の出来事です。
同社は再構築によって負債を削減した後、より高級な製品を宣伝し、コストを削減する新たな方法を模索していますが、先月末には更に270人のパイロットを今秋に一時解雇する計画を発表しました。
同社は四半期報告書において「国内の供給過多や国内レジャー旅行需要の弱さが続いているため、厳しい価格環境に直面している」と述べています。
財務結果が債権者の合意が要求するペースで改善していないことから、スピリット航空は追加の資金を必要としています。この資金調達が失敗すれば、債務不履行のリスクが高まります。同社は一部の航空機、不動産、または空港ゲートを売却することを検討しています。
同社の提出した報告書には、「最低限の流動性条項を遵守するための試みを成功裏に完了できるかどうか、及び会社の利害関係者との話し合いの結果についての不確実性から、今後12ヶ月以内に事業継続が可能であるかどうかに対する懸念が大きい」との見解が示されています。
スピリット航空の昨年の破産は、2011年以来の米国の主要航空会社の破産を意味しました。
明るい黄色の飛行機で知られるスピリットは、米国の格安航空の先駆者でしたが、昨年のジェットブルー航空(JetBlue Airways)による買収失敗や、消費者の嗜好が高級な商品にシフトしたこと、またエンジンリコールによって多くの航空機が運航停止となり、苦しんでいます。



