アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアークにあるユナイテッド航空(United Airlines)のCEO、スコット・カービー(Scott Kirby)は、航空業界における運賃の低下と成長計画の縮小を受けて、ユナイテッド航空の拡張が大手航空会社の中で際立っていることを強調しました。最近の独自の製品、ネットワーク、そして技術革新がこの成功の大きな要因であり、具体的には機内のBluetooth接続やシートバックスクリーン、アプリなどの設備が利用者からの支持を集めています。
今年は、顧客のロイヤルティが航空会社の回復力を支えることを示す二つの重要な要素が現れる年になるとカービーは語りました。特に、前半には消費者の需要が減退する中でも、ブランドに忠実な航空会社はしなやかであることが際立つと言います。ユナイテッド航空は、全米の旅行需要が回復する兆しを見せる中、第四四半期の業績でそのポジティブな側面を証明することが期待されています。
航空データ企業Ciriumによれば、ユナイテッド航空は2025年に昨年から国内便の収容能力を5.7%増加させる計画であるのに対し、アメリカの航空会社全体では平均で約2%の成長にとどまっています。一方、デルタ航空(Delta Air Lines)やアメリカン航空(American Airlines)の国内成長率はそれぞれ約3%で、南西航空(Southwest Airlines)は2024年から1.4%の成長を見込んでいます。
カービーは「私たちは顧客が選んでくれる異なる立場にある」と述べ、多くの航空会社が航空旅行を商品として捉えている中、ユナイテッド航空は全く別の道を歩んでいると強調しました。
ユナイテッド航空は2021年6月に、エアバス(Airbus)およびボーイング(Boeing)の狭胴機の新しい内装を発表しました。カービーは、これらの機材に新しいキャビンを装備する計画が約3分の2進んでいると報告しました。
アメリカの航空会社は、顧客がより広い座席を求める中、現代的な座席へのアップデートを急いでおり、特に標準エコノミー席の約10倍以上の価格でプレミアム座席への需要が高まっています。先週カリフォルニア州で開催されたモルガン・スタンレー会議において、デルタ航空のプレジデント、グレン・ハウエンスタイン(Glen Hauenstein)は、航空会社の収益の半分以上がメインキャビン外から来ているとし、来年には「記録的な数のプレミアム座席」を提供する予定であると述べました。



