Claude 本人確認はAnthropicが2026年7月8日から施行する新版プライバシーポリシーで強化される。
同社は、利用状況に応じてユーザーに本人確認を求めると発表した。確認業務は第三者の認証事業者であるPersona Identitiesが担当する。
Claude 本人確認の概要
検証手続きでは、政府が発行した写真付きの身分証明書とリアルタイムのセルフィー撮影が求められる。手続きは通常5分未満で完了する見込みという。
受け付ける書類はパスポート、運転免許証、身分証明書などに限定される。コピーやスクリーンショット、スキャン、電子版証明書、学生証、社員証、銀行カード、臨時の紙証明書は不可と明記された。
データはモデル訓練に使用されない
Anthropicは、収集する身分情報は本人確認と法令・セキュリティ上の義務履行のみに用いると説明した。モデルの学習やマーケティング、広告目的には使用しないとしている。
証明書画像やセルフィー画像はPersonaが収集・保存する。Anthropicは必要時にPersonaのプラットフォームで検証記録を閲覧できるが、画像を独自に複製・保存しないとしている。
新版のプライバシーポリシーでは「検証データ」を独立したデータカテゴリに列挙した。具体的には証明書画像、証明書番号、生年月日、顔の幾何学的テンプレート、検証結果が含まれる。管轄区域によってはこれらが生体認証情報に相当するとされる場合がある。
香港の利用者に及ぶ影響
問題となるのは、現時点でClaudeの公式サポート地域一覧に香港が含まれていない点である。香港の利用者はクロスリージョンでの利用が灰色地帯とみなされる可能性がある。
所在地や支払い方法、証明書の発行国、利用行動を総合的にリスク管理する仕様になれば、これまで利用できていたアカウントが停止される恐れがあると指摘されている。
また、18歳未満の利用者、利用規約違反があるアカウント、サービス対象外地域のアカウントはセキュリティプロセスで停止される可能性があると公式が明言している。
開発者コミュニティと利用者の反応
過去24時間、開発者コミュニティやSNS上の議論は二点に集中している。第一はAIツールの利用に対して政府発行の証明書とセルフィーを提出することへの抵抗感である。
第二は、非米国やサポート外地域の利用者にとってClaudeが安定した作業ツールであり続けるかである。香港のユーザーはThreadsやFacebook上で、アカウント停止やPersonaによる検証、クロスリージョン利用の課題を話題にしている。
今後の注目点と利用者への助言
7月8日の施行後に注視すべきは、本人確認がどの頻度で要求されるか、どの機能から検証対象になるか、そしてサポート外地域のアカウントがどの程度厳格に扱われるかである。
長年Claudeを執筆や開発、サブスクリプション用途で利用してきたユーザーは、モデル性能だけでなくアカウントの継続利用可能性を評価する必要がある。事前にバックアップ手段や代替ツールを用意しておくことが望ましい。



