ラグタグ香港は7月31日、銅鑼湾の希慎広場に香港初の店舗を開くと発表した。運営は日本のTin Pan Alley Co., Ltd.(ティン・パン・アレイ社)がブランドを担当し、香港での業務はWorld Fashion (Hong Kong) Co., Ltd.が行う。
今回の出店は、デザイナー中古服の鑑定・修復・回購を一体化したワンストップの購買体験を香港市場に導入する狙いである。店舗は銅鑼湾(コーズウェイベイ、香港の繁華街)の希慎広場(Hysan Place)に入る。
ラグタグ香港の出店概要
ラグタグは1985年に日本で創業したブランドで、デザイナー中古服とアクセサリーの販売を主軸としてきた。香港店でもブランドの真贋鑑定と品質基準を維持しつつ、香港の消費者習慣に合わせた品揃えを目指す。
香港の新店舗は中高価格帯を想定する。デザイナーズブランドの服、靴、バッグ、アクセサリーを幅広く揃える予定である。
品揃えと回購サービス
店舗では購入のほか、対象となるデザイナーアイテムを現地で売却できる回購サービスを提供する。これにより買入れ・回購・再流通のサイクルが香港で完結する仕組みを整える。
ブランド側は、香港市場の嗜好や購買行動を踏まえて選品方針を調整すると説明している。ラグタグ香港での回購は、真贋と状態が条件となる。

品質管理と分類基準
ラグタグは商品を11のカテゴリに分けて管理する。休閒、時裝、ラグジュアリーなどの分類である。買付担当者は正式に業務に就く前に、11カテゴリの専門研修と試験を受ける。
専門研修を経た買付担当者が鑑定と選定を行うことで、選品の精度と真贋判定の正確性を担保する。
香港で買い取った商品は一旦日本の倉庫に送られ、追加の人手による真贋検査と修復工程を受ける。倉庫では1日平均2,000〜3,000点の処理が行われるという。

修復工程の詳細
修復は衣類、バッグ、靴など製品ごとに異なる工程を採る。衣類は消臭、洗浄、整理を行い、必要に応じ臭気除去装置での処理を実施する。1回につき最大10点を処理し、所要は約1時間である。
靴は最低15分の手作業クリーニングを行う。底部の汚れ落とし、革の手入れ、馬毛ブラシでの表面清掃などを経て、専用のケア用品で仕上げる。修復師は1日平均約60足を処理する。

今後の展望と循環ファッションの推進
ラグタグ香港は、鑑定、修復、回購の仕組みを通じて、高品質な二次流通市場を育成したいとしている。循環型のファッション消費を日常化することを目的とする。
香港の消費者の品質と真贋に対する要求は高まっている。ブランドは専門性を前面に出し、香港市場での信頼を築く方針である。

