全米オープンでアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)がベン・シェルトン(Ben Shelton)を6-3、7-6(7-2)、5-7、6-2で破り、男子シングルス初優勝を飾った。
この優勝はズベレフにとって重要な意味を持つ。今年6月の全仏オープン(ローラン・ギャロス)に続く自身2度目のグランドスラム制覇である。

さらにズベレフの優勝はドイツ人選手としては1989年のボリス・ベッカー(Boris Becker)以来、37年ぶりの全米オープン制覇となった。1989年以来のドイツ勢の栄冠回復である。
全米オープン決勝の概要
第1セットはズベレフが序盤から安定したプレーを見せた。堅実なベースラインのショットと精度の高いリターンで第4ゲームにブレークを奪い、6-3で先取した。
第2セットは両者のサービスゲームが続き、タイブレークにもつれ込んだ。シェルトンは時折サービスで時速140マイル超、約225km/hの速球を放ったが、タイブレークでズベレフが集中力を保ち7-2で制した。

第3セットで流れが変わった。ホームの声援を受ける23歳のシェルトンが第11ゲームで今大会自身初めてのブレークを奪い、7-5で1セットを返した。
しかし第4セットでズベレフは再び主導権を握った。リターンの攻撃性を高めて相手のサービスゲームを2度破り、4-1とリードを広げた後、自身のサービスゲームで勝利を確定させた。

決勝は序盤の主導権、タイブレークでのメンタル、そして終盤のリターン強化が勝敗を分けた。ズベレフはこれらを総合して勝利を収めた。
敗れたシェルトンは大会で注目を集めたが、今回の結果によりアメリカ勢がホームで男子シングルスを制する機会は持ち越された。アメリカ最後の優勝は2003年のアンディ・ロディック(Andy Roddick)であるため、23年ぶりの国内優勝は叶わなかった。
ズベレフは優勝後のコメントで、「ここで勝てたことを誇りに思う」と述べ、大舞台での経験が結果につながったと振り返った。シェルトンは将来を期待される若手として評価をさらに高めた。
今大会の結果はグランドスラムの勢力図に小さな変化を示した。全米オープンの勝者は今後のランキングやシーズン終盤の注目点となる。

