アメリカでは、バレンタインデーの季節が近づいており、今年の買い物が盛り上がっているようです。アメリカの消費者は、バレンタインデーに向けて総額146億ドル(約1.9兆円)を支出する見込みであることが、全米小売業協会(National Retail Federation)とプロスパー・インサイト(Prosper Insights & Analytics)の最新調査によって示されています。これは2024年の142億ドルからの増加を示しており、経済の回復とともに消費者の購買意欲が高まっていることを反映しています。
この調査では、8,020人の成人消費者に対してバレンタインデーの買い物計画について尋ねた結果、キャンディーが最も人気があり、56%がキャンディーを贈る計画を持っていることがわかりました。続いて花とグリーティングカード(各40%)、夜の外出(35%)、ジュエリー(22%)が続きます。全米小売業協会の報告によれば、ジュエリーへの支出は約65億ドル、夜の外出に54億ドル、花に29億ドルを予定しています。
しかし、インフレーションの影響もあり、消費者がどれだけ贅沢をするかは慎重に考える必要があります。労働省(Bureau of Labor Statistics)のデータによると、1月の消費者物価指数は前年同月比で3%上昇しており、依然として高いインフレが続いています。このような状況にもかかわらず、消費者は自分たちにとって重要なことにお金を使う意欲があると、全米小売業協会の産業および消費者インサイト担当副社長であるキャサリン・カレン(Katherine Cullen)は述べています。
バレンタインデーを祝うための出費が増加する中で、予算に余裕がない方にとっては、賢く愛を表現する方法も存在します。例えば、特別な日を別の日にずらす「バレンタインデーをシフトする」ことや、自宅で特別な食事を作ること、また高価なジュエリーではなく、心に響くギフトを考えることが推奨されています。
このように、バレンタインデーは愛を表現する機会でありながら、賢くお金を管理することも重要な要素となっています。



