アディダス(Adidas)は、2023年第4四半期の売上が予想を上回る結果を報告しました。中国と北米における需要の減少を乗り越え、収益は19%増の59.7億ユーロ(約63.4億ドル)に達しました。これはLSEGアナリストの予測である57.2億ユーロを上回る数字です。
営業利益は、第4四半期に5700万ユーロとなり、昨年同時期の377百万ユーロの損失と比較して改善が見られました。アディダスは、北米市場におけるシェア拡大を目指しており、ナイキ(Nike)における売上の減少を背景に、より広範な小売業者への依存から脱却しようとしています。
昨年、アディダスの北米での販売は通貨中立基準で7%減少し、特に利益をもたらしていたイージー(Yeezy)スニーカーラインの終了に伴う影響が大きいとされています。このラインは、ラッパーのイェ(Ye、かつてのカニエ・ウェスト)とのパートナーシップが終了した後、反ユダヤ主義発言を受けて中止されました。
アディダスは昨年、2024年末までにイージーの残存在庫を販売する見込みを示しました。CEOのビョルン・グルデン(Bjorn Gulden)は、2023年1月に就任以来、アディダスをイージーから距離を置かせ、ブランド全体の再生を図ろうとしています。
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