テクノロジー企業Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)は、イーロン・マスク(Elon Musk)が関与する「政府効率省(Department of Government Efficiency)」の大量解雇や行政コスト削減のアプローチに対して批判を表明しました。
ウォズニアック氏は、バルセロナで開催されたテクノロジーカンファレンスの場で、政府における非効率の検討は重要であるものの、全体的な分析が進められるべきだと述べました。「ただし、大規模な解雇はビジネスの運営方法として好ましくない」とし、DOGEのような機関が行っている過剰な人員削減は問題であると指摘しました。代わりに、何が機能し、何が機能しないかを見極め、変更を加えるためのもっと精密な方法が求められると強調しました。
さらに、ウォズニアック氏はトランプ大統領(Donald Trump)とマスク氏がウクライナ大統領ボロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)に対して”いじめをしている”と非難しました。「イーロン・マスクは、何が彼の頭に沸いたのか分からないが、こうした大企業で成功を収めると、自身がすべてを支配できると考えてしまうことがある」と述べ、実際には小規模な存在を支持してきたと自己を位置づけました。
また、ウクライナに対するアメリカの関係が悪化していることについても言及し、トランプ大統領が政権を握ってからの事態を懸念しています。ウクライナのゼレンスキー大統領がトランプ氏を指して”ロシアの偽情報バブルに住んでいる”と表現したことに対する緊張が高まっているとも指摘しました。
ウォズニアック氏はさらに、自身がかつてTeslaの車両の品質について否定的な発言をしたため、ソーシャルメディアプラットフォームであるX(旧Twitter)から禁止された可能性があると述べました。ウォズニアック氏は数台のテスラ車を所有しているものの、自社のユーザーインターフェースの進化が進むにつれて悪化していると感じているという。「Appleからの視点で見て、技術との関わり方が最も重要ですが、テスラのインターフェースは世の中で最悪です」と述べ、安全性に対する懸念からテスラの自動運転機能には否定的です。Teslaからのコメントは依然として得られていません。



