アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領は、ケンタッキー州フォートノックスに保管されている金の準備について、監査を実施する意向を示しました。
トランプ大統領は水曜日、エアフォースワンの中で、「伝説のフォートノックスに行って、金が本当にそこにあるかを確認します」と述べました。
フォートノックスの監査を巡る動きは、最近のイーロン・マスク氏のコメントをきっかけに勢いを増しています。数十年にわたり、高いセキュリティゆえに、政府が金の保管量について真実を語っているかどうかの陰謀論が浮上しています。
アメリカ合衆国財務省は公式ウェブサイトで、フォートノックスに保管されている金の正確な量を提供しており、147,341,858.382トロイオンスの金が存在すると報告しています。
アラモス・ゴールドのCEOであるジョン・マクラスキー氏は、「この政権が監査を求めるのであれば、それは皆にとって良いことだと思います」とコメントしています。
また、財務長官のベッセント氏が今月初めに発言した「アメリカ国民のために、アメリカのバランスシートの資産を貨幣化する必要がある」という言葉も、最近の投資家の間で、アメリカ政府が金の準備を監査し、再評価すべきだという憶測を呼んでいます。現在の財務省の金の保有量は、1973年以来法定で設定されている42ドルの価格で見積もられています。
木曜日、金のスポット価格は記録的高値の2,954.69ドルに達し、今年の10回目の記録更新となりました。



