2024年12月12日、ドナルド・トランプ大統領がTIME誌の「今年の人」に再選出されたニュースが報じられた後、株式市場は急速に変動を見せています。特にS&P 500指数は、選挙後の利益がすべて消失し、トランプ大統領の関税政策が投資家の懸念を呼び起こしています。この影響で、S&P 500は全面的な売りに押され、火曜日には5,732.59の低水準にまで落ち込みました。
トランプ大統領の当選当初、投資家は彼の政策に期待を寄せ、S&P 500は11月6日に2.53%上昇しましたが、その後状況は変わり、最高値の6,144.15を記録した後、現在は2025年に向けて2%の下落を見せています。また、ナスダック総合指数も修正局面に入っています。選挙後、期待されたセクターの一部も下落しています。
特に、小型株を代表するラッセル2000指数は選挙当日から約9%の減少を記録しています。産業セレクト・セクターSPDRファンド(XLI)は3%超の下落、エネルギーセレクト・セクターSPDRファンド(XLE)は4%超の下落を見せています。一方、金融セレクト・セクターSPDRファンド(XLF)は選挙後に6%を超える上昇を維持しているものの、最近の売り圧力により3%以上の下落を経験しています。
トランプ政権の関税政策が実施され始めたことで、国内外の経済市場は緊迫した局面にあります。カナダとメキシコ、中国に対する関税が適用されたため、これに対する報復措置も発表されています。特にカナダのジャスティン・トルドー首相はトランプ政権の関税の根拠を「完全に虚偽である」と批判しています。米国商務長官ハワード・ルトニックは、これらの関税がフェンタニルの国境を越えた流入に関連していることを説明し、今後のさらなる措置を4月に発表する予定であると述べています。これらの要因は、投資家にとって市場動向を注視し続ける必要があることを示唆しています。



