ユニバーサル・スタジオ・オーランド・リゾート(Universal Studios Orlando Resort)が新たにオープンしたエピック・ユニバース(Epic Universe)は、オーランド、フロリダ州において新たな観光地としての地位を確立しつつあります。この新テーマパークは、従来のユニバーサル・スタジオ・フロリダ、アイランズ・オブ・アドベンチャー、ボルケーノ・ベイといった既存の施設に加え、訪れる方々に多様な体験を提供し、競争の激しいテーマパーク業界での足場を強化しています。
エピック・ユニバースの開業は、アメリカの経済が不透明な状況にある中で実施されます。ドナルド・トランプ大統領の施策による貿易戦争の影響で、株式市場が不安定になっていることが懸念されています。実際、アメリカでは国際旅行者からの航空旅行需要が減少しており、これによりテーマパークへの影響が懸念されています。
ユニバーサル・スタジオのカレン・アーウィン社長は、「この第四のゲートは全てを変える」と語り、さらなる成長と発展を見越しています。具体的には新たに三つのホテルが追加され、観光資源の多様化が図られています。
エピック・ユニバースの開発には約10年がかかり、コロナによる建設の遅れもあったものの、この750エーカーの敷地は25年ぶりにオーランドに新たなテーマパークをもたらしました。コムキャスト(Comcast)のブライアン・ロバーツCEOによると、エピック・ユニバースは同社のテーマパーク事業における最大の投資であり、その額は約70億ドルに達するとされています。
このパークは、ハリー・ポッターの魔法省、スーパーニンテンドーワールド、ドラゴンの育て方のアイスランド、セレスティアルパーク、ダークユニバースという五つのテーマエリアから構成されています。
加えて、ユニバーサルの成長戦略は他のエンターテイメント施設の資源を利用することにも重点を置いています。例えば、2024年にはテーマパークがコムキャストの全体収益の20%を占めており、その調整後の利益は44%に上ります。
ディズニーも10年間で600億ドルを投資してアミューズメント施設の改善や拡張を進めており、両社の競争は訪れる人々に新たな魅力を提供する原動力となっています。この新しい開発はテクノロジーの進化を反映しており、エピック・ユニバースは161件の特許を取得しています。
未来に向けたビジョンを持つユニバーサルは、エピック・ユニバースにおける新たなアトラクションやインテリジェント・プロパティの導入を考えており、さらなる発展を遂げる_エンターテインメントの可能性を秘めています。エピック・ユニバースは、単なるテーマパークの枠を超え、人々に新たな体験を提供し続けることが期待されています。



