アラスカ航空(Alaska Airlines)は、2025年5月からシアトルを拠点にローマへの直行便を開始する計画を発表しました。この新たな路線は、昨年のハワイアン航空(Hawaiian Airlines)の買収によって実現され、アラスカ航空はその長距離ジェット機群の利用が可能となりました。
このシアトルからローマへのフライトは、週に4回運航され、ボーイング787-9ドリームライナー(Boeing 787-9 Dreamliner)が使用される予定です。アラスカ航空は、2020年代の終わりまでにシアトルからの国際長距離路線を多数追加する計画も発表しています。
アラスカ航空の最高商業責任者アンドリュー・ハリソン(Andrew Harrison)氏は、「シアトルからのグローバルゲートウェイを構築することに真剣に取り組んでおり、主要な需要市場に対応していくつもりです」と述べています。航空会社のマイレージプラン会員からは、シアトルからローマへのサービスへの要望が多く寄せられていることも明かされています。
イタリアは、ターゲットとする旅行先として人気があり、デルタ航空(Delta)やユナイテッド航空(United)といった大手競合他社も、シチリアや大陸の小都市への新たな直行便を増やしています。
アラスカ航空は先月、東京の成田国際空港(Narita International Airport)へのサービスを開始し、今年9月にはソウルへの路線も運行予定です。ハリソン氏は、東京行きのフライトが約80%の搭乗率で運航されており、2つのアジアの首都へのフライトが貨物収入を増加させることを期待していると述べています。
これらの新ルートを運航するには、航空会社は連邦航空局(Federal Aviation Administration)から、ハワイアン航空のフリートを単一の運航証明書の下で運用する承認を取得する必要があります。この承認は、アラスカ航空が第4四半期に得られると期待しています。



