タイ、バンコクにて2025年6月28日、反政府デモが行われ、数百人の抗議者がプラユット・シナワトラ首相の辞任を求めて集まりました。これらの抗議行動は、カンボジアとの国境問題に対する政府の不満を反映しています。
このデモは、2023年に政権を掌握したプー・タイ党政権下で最大の反政府抗議であり、首相の38歳のパエトンターンは、経済の回復を試みながら脆弱な政権を維持するためのプレッシャーを受けています。来月の不信任投票を控えて緊張が高まる中、抗議者たちはビクトリー・モニュメントの近くで旗を掲げ、国民主義的な活動家たちの連合である「国土の統一の力」によって組織されたデモに参加しました。
タイでは過去の抗議が政府の崩壊を直接的に引き起こすことはなかったものの、司法介入や軍事クーデターを引き起こす圧力を生んできました。今回の政治的混乱は、経済回復にさらに悪影響を及ぼす恐れがあります。首相は「私はこの抗議を心配しておらず、集会が平和的に行われるよう指示を出しました」と述べています。
彼女は、カンボジアの元首相フン・センとの電話会話が流出した後、支持を撤回したブンチャイタイ党との連携が崩れた結果、現在は微妙な多数派連立政府を制御しています。この電話では、パエトンターンはフン・センに配慮した発言をし、タイ軍の司令官を批判したことが問題視されています。彼女はその発言について謝罪しています。
さらに、複数の上院議員が憲法裁判所および全国の反腐敗機関にパエトンターンの行動を調査するよう請願しました。これらの機関からの判断が、首相の辞任につながる可能性があります。また、フン・センはパエトンターンとその家族に対する前例のない公然の攻撃を行い、タイにおける政権交代を呼びかける発言をしました。これに対し、タイ外務省はその発言を「特異なもの」と表現し、一方で両国間の評価の高まる紛争を外交的手段で解決する意向を示しています。



