米国のテクノロジーの巨人、Apple Inc.(アップル)のCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏は、同社の最新の投資計画についての発表を行うために、ホワイトハウスでのイベントに出席する予定です。このイベントは、2025年6月9日にカリフォルニア州クパチーノで開催されるApple Worldwide Developers Conference(WWDC)に先立ち、午後4時30分(東部標準時間)から行われる模様です。
Appleは、米国内での支出および投資に対するコミットメントを、今年2月に発表された5000億ドルから6000億ドルに引き上げると、ホワイトハウスの発表により明らかになりました。また、Appleは「American Manufacturing Program(アメリカ製造プログラム)」と呼ばれる新しい製造プログラムを発表する予定です。
Cook氏は、過去1年間でDonald Trump(ドナルド・トランプ)大統領との関係が複雑であることを認めており、かつては同氏を称賛していたものの、最近ではAppleがiPhoneを中国やインドではなく米国で組み立てることを望む意向を示していることに「問題がある」と語っています。
現在、Appleはトランプ大統領の関税政策の影響を受けて、今四半期には10億ドル以上のコスト増加が見込まれています。この関税は主に中国との貿易に関連しており、Cook氏は先週、同社の製品の「大多数」が、Section 232調査の下での新しい関税の対象となることを投資家に伝えています。
最終的には、Appleのサプライチェーンの最適化を図りながら、米国内での生産を増やす意向があるとCook氏は述べています。これにより、日本の投資家にも注目される動向となることでしょう。



