オーストラリアの経済成長が2025年第一四半期において、予想を下回る結果となったと、オーストラリア統計局(ABS)が発表しました。昨今の国際貿易の緊張が影響し、経済成長は停滞しています。
第一四半期の経済成長率は前年比で1.3%と、ロイターの調査での1.5%予測を下回り、前四半期と同様の成長率にとどまりました。
四半期ごとの成長率は0.2%で、予想の0.4%を下回る結果となりました。この成長鈍化の要因として、Katherine Keenan氏(ABS経済アカウント部門長)は、公共支出の後退や消費需要及び輸出の減退を挙げています。「公共支出は2017年9月四半期以降、成長に対する最大の負の影響を与えました。極端な気象が国内最終需要や輸出に影響を及ぼしました。特に鉱業、観光、海運においてその影響が顕著です。」とKeenan氏は述べています。
オーストラリア準備銀行(RBA)は、インフレ懸念が後退したことを受け、5月の会議で金利を2年ぶりの低水準に引き下げました。このことにより、金融政策を緩和する余地ができました。
RBAは声明の中で、2025年には消費の回復と公共需要の強さに支えられ、国内GDP成長が回復すると予測しています。しかし、その回復は以前の予測よりも緩やかになる見通しで、世界的および国内の不確実性や消費の鈍化が影響すると付け加えました。
オーストラリアのインフレ率は2025年第一四半期において、4年ぶりの低水準である2.4%に減少し、RBAの目標範囲である2%から3%の中に収まりました。
RBAは先月、オーストラリアの輸出に対する需要が「やや弱い」ことを考慮した経済の基本的な前提条件を反映させると述べています。この状況は今後の経済動向に大きな影響を与える可能性があります。



