2024年12月3日、ラスベガスにて開催されたAmazon Web Services(AWS)のカンファレンス「re:Invent」に参加者が集まっている様子が報じられる中、同社はクラウドコンピューティング部門の一部スタッフを削減することを正式に発表しました。
Amazonの広報担当者であるブラッド・グラスァー(Brad Glasser)氏は声明の中で、組織や優先事項の徹底的な見直しを経て、特定のチームにおいて役割を削減するという難しいビジネス判断を下したと説明しました。彼は「これらの決定は軽々しく行われたものではなく、従業員の移行をサポートすることに全力を尽くす所存です」と述べています。
具体的にどの部門が影響を受けたか、また削減される従業員数については明らかにされていませんが、AWSの訓練および認証ユニットが影響を受けたとの内部メモが確認されています。この情報は先にロイターが報じていました。
AWSは5月に、第3四半期連続での収益未達を報告しました。第一四半期の売上は292.7億ドルで、前年同時期の18.9%からは減速し17%の増加に留まりました。
Amazonによると、今回の削減は主に人工知能への投資が原因ではなく、継続的な人員のスリム化および特定の優先事項への再焦点化の一環です。それでも、AWS内では依然として新規採用が行われていると伝えられています。
アマゾンのCEO、アンディ・ジャッシー(Andy Jassy)氏は、過去数年間にわたりコスト削減の取り組みを進めており、2022年以降で27,000人以上の従業員が削減されました。今年は規模は小さくなっていますが、店舗、通信、デバイスおよびサービス部門でもレイオフが続いています。昨年、AWSは物理店舗の技術および営業・マーケティング部門でも数百人の職を削減しています。
先月、ジャッシー氏は、生成AIを取り入れることによって、アマゾンの企業全体の労働力がさらに減少する可能性があると予測しました。「現在行われている仕事の一部は、より少ない人員で実施できるようになる一方で、他の種類の仕事にはより多くの人が必要になるでしょう」とジャッシー氏は職員に語りました。今後数年間で、これが企業全体の労働力を減少させると見込んでいるとのことです。



