エロン・マスク氏が共同設立した人工知能スタートアップ「xAI」の創業メンバーであるイゴール・バブシュキン氏は、2024年3月19日、カリフォルニア州サンノゼにて開催されたNvidia GPUテクノロジーカンファレンス(GTC)での発表を通じて、同社を離れ自身のベンチャー企業を立ち上げる意向を示しました。
バブシュキン氏は、xAIでの最後の日について「今日は、2023年にエロン・マスクと共に立ち上げたxAIでの私の最終日でした」とX(現在はxAIが所有)で公表しました。「エロンと初めて会った日を今でも覚えています。私たちは何時間もAIと未来について話し合い、新しい使命を持ったAI企業が必要だと感じました。人類を進歩させるAIを構築することは、私の生涯の夢です。」と述べています。
バブシュキン氏は、GoogleのDeepMindでリサーチエンジニアとして、またOpenAIの技術スタッフの一員としての経験を持ち、xAIの在職中に同社の主要な業務成果を振り返りました。具体的には、エンジニアリングチームを構築し、業界初となるスピードでモデルを開発した点が挙げられます。「血と汗と涙を伴う中で、私たちのチームの驚異的なスピードでメンフィススーパークラスターを構築し、歴史上最も早くフロンティアモデルを出荷しました。」と記載しました。
メンフィスにある施設は、xAIのGrokチャットボットを支えるデータを処理し、モデルのトレーニングを行っています。
マスク氏は、「@xAIを構築する手助けをしてくれてありがとう。君がいなければ、今の私たちはここにいなかった。」と反応しました。
バブシュキン氏は「バブシュキン・ベンチャーズ」を設立し、AIの安全性研究を支援し、「人類を進歩させ、宇宙の謎を解く」AIおよびエージェンティックシステムへの投資を行う計画です。



