フィンテック企業であるBlock(ブロック)が、S&P 500指数に新たに加わることが発表され、2023年7月23日の取引開始前に正式に指数に参加する予定です。このニュースは、同指数の構成変更に関する重要な変化を示しており、Blockの株価は先週金曜日の延長取引で10%以上の上昇を記録しました。
今回の変更は、S&P Globalが月曜日にアドテック企業であるThe Trade Desk(ザ・トレード・デスク)をS&P 500に新たに加えると発表したことに続くものです。The Trade Deskは、ソフトウェアメーカーであるAnsys(アンシス)の後任として登場し、Ansysは木曜日にSynopsys(シノプシス)によって買収されました。
さらに、Hess(ヘス)の指数からの除外は、Chevron(シェブロン)が南アメリカのガイアナにおいてExxon Mobil(エクソンモービル)との法的な争いを経て、540億ドルで石油生産者であるHessを買収した直後に起こりました。これによりHessは、S&P 500から外れることになりました。
Blockは、近年の技術企業の市場価値の向上を反映した形で、テクノロジー分野にさらに力を与える存在となります。元々Square(スクエア)として知られていたBlockは、2009年にJack Dorsey(ジャック・ドーシー)によって設立され、2021年にはブロックチェーン技術への注力を示すために社名を変更しました。
2023年に入ってBlockの株価は14%下落しており、米国市場全体のパフォーマンスに対しては劣後しています。ナスダックは8%以上の上昇を記録し、S&P 500も7%の上昇を見せている中、Blockの時価総額は約450億ドルで、S&P 500の中央値を上回る評価を受けています。
この発表は市場にとって注目すべきニュースであり、さらなる進展が期待されます。



