韓国の中央銀行である韓国銀行(BOK)は、インフレ抑制のために政策金利を引き上げ、初めて連続で6回の利上げを行ったことが明らかになりました。政策金利は2.5%に据え置かれ、ほぼ3年間の最低水準を維持しています。
2023年の第一四半期において、韓国経済は建設活動の低迷と輸出成長の緩やかさにより、前期比で0.2%収縮した一方、前年同期比では横ばいにとどまりました。このような状況を受けて、シティバンクのアナリストは、新たな住宅ローンの貸出制限が8月の利下げの可能性を「開く」との見解を示しました。
また、6月にはソウルの住宅価格が年率19%上昇し、金融当局は急成長する家計ローンに対処するために措置を講じる必要があると報告されました。特に、家計ローンの成長は5月に6兆ウォン(約4.27億ドル)に達し、昨年の10月以来の最速ペースとされています。6月にはこの数字が7兆ウォンに達すると予想されています。
韓国の株式市場では、コスピが0.74%上昇し、ウォンも若干強まって1ドルあたり1,372.48ウォンで取引されています。
しかし、米国のドナルド・トランプ大統領が、貿易交渉が進展しない場合、8月1日から韓国の全輸入品に25%の関税を課す可能性があると警告していることから、韓国経済はさらなる逆風に直面する可能性があります。これらの情報は、投資家にとって注目すべき経済指標と考えられます。



