コロンビアのミゲル・ウリベ・トゥルバイ議員が、2025年6月7日にボゴタで銃撃され、その後手術を受けたことが報じられています。39歳のウリベ議員は、ボゴタのフォンティボン地区で行われた選挙運動中に頭部を撃たれ、現在は集中治療室に入院しているものの、手術は成功したとのことです。この事件は、彼が推進している安全保障の改善に関するものであり、コロンビアの2026年大統領選挙に向けた準備が始まったばかりの段階で発生しました。
ウリベ議員は、右派民主センター党のメンバーであり、著名な政治家一家に育ちました。彼の祖父は1978年から1982年まで大統領を務めており、母親のジャーナリスト、ダイアナ・トゥルバイも1990年に武装グループに誘拐され、1991年の救出作戦中に命を落としています。彼はこれまで、国内の犯罪対策を提唱してきましたが、この銃撃の背景については不明な点が多いです。
ウリベ議員の妻、マリア・クラウディア・タラゾナ氏は、手術後に彼が安定した状態にあることを明らかにし、今後の回復には時間がかかることを示唆しました。また、ボゴタ市長のカルロス・ガラン氏は、ボゴタ内の候補者全員の保護を強化するよう求め、危機感を表明しました。
このような事件は、コロンビアの選挙や政治情勢における安全性の重要性を再認識させるものであり、今後の選挙活動に大きな影響を及ぼす可能性があります。ウリベ議員の回復とともに、彼の政治活動がどのように展開されるか、注目が集まります。



