ヘッジファンドD1キャピタルは、2025年の初めに好調な株式を追加しつつ、第四四半期に一部のブルーチップポジションを売却したことが証券報告書にて明らかになりました。この報告書によると、ダニエル・サンダイム(Daniel Sundheim)氏のファンドは、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)やマイクロソフト(Microsoft)などのいくつかのポジションを終了し、またアマゾン(Amazon)への保有比率を削減しました。
D1キャピタルの新たなポジションには、3M(3M)、アプロヴィン(AppLovin)、エレバンス・ヘルス(Elevance Health)、デルタ航空(Delta Air Lines)、およびキャピタル・ワン・ファイナンシャル(Capital One Financial)があります。報告書によれば、3Mとエレバンス・ヘルスは、12月31日時点でファンドの上位10銘柄に含まれていました。インスタカート(Instacart)は、900百万ドル以上の四半期末評価額を持ち、依然としてファンドの最大保有株式となっています。
この報告は12月31日時点のファンドの保有状況を反映したものですが、四半期中またはそれ以降の取引については明らかにされていません。また、D1キャピタルは、他の非株式資産を保有している可能性もあります。現在の保有銘柄を維持している場合、ファンドは第一四半期に強いパフォーマンスを示す期待があります。アプロヴィンの株価は年初から57%上昇し、3Mは15%上昇しています。ファンドはまた、約9300万ドルのポジションをヴィストラ・コーポレーション(Vistra Corp.)に追加しました。この公益株は、昨年の人工知能関連のエネルギー需要の高まりによって急騰しました。年初からこの株価は約22%上昇しており、1月のディープシーク・セリングの際に大きく下落したにもかかわらず、堅調な動きを示しています。
さらに、D1はスターバックス(Starbucks)、カーニバル・コーポレーション(Carnival Corp)、およびバイキング・ホールディングス(Viking Holdings)からのポジションを終了しました。しかし、ロイヤル・カリビアン(Royal Caribbean)という1つのクルーズ株には、依然として大きなポジションを維持しています。サンダイム氏は、かつてバイキング・グローバル(Viking Global)で働いており、2017年にD1キャピタルを設立しました。また、彼はインスタカートの取締役会にも名を連ねています。



