エクイニックス(Equinix, EQIX)は270のデータセンターを運営する不動産投資信託(REIT)であり、世界75の都市でキャリアニュートラルなコロケーション及び相互接続サービスを提供しています。エクイニックスのプラットフォームは、国際ビジネス交換(IBX)とxScaleデータセンターを統合し、顧客がコロケートされた展開を実施、運営、維持するニーズをサポートしています。最近、エクイニックスは2025年の資本支出(capex)が予想を超えて33億ドルになると発表し、市場の反応として2025年度の調整後運用資金(AFFO)の予想が5%から9%に引き下げられました。
エクイニックスのデータセンターは、アメリカ、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)の主要なエンドユーザー市場に位置しており、データ依存度の高まる企業にとってコロケーションは非常に効率的な解決策となっています。高い建設コストと社内データセンターの維持費、変動するデータニーズに伴い、エクイニックスのようなコロケーションサービスが活況を呈しています。最近のアナリストデーにおいても、エクイニックスは人工知能(AI)とハイパースケーラ―の成長に促され、過去数四半期にわたり記録的な予約を行っていることを報告しました。
エリオット・インベストメント・マネジメント(Elliott Investment Management)は、エクイニックスへの投資ポジションを強化しています。この投資会社はデータセンター事業に関する豊富な経験を有し、過去にはデータセンター運営会社であるSwitchとのアクティビストキャンペーンでも成功を収めています。エリオットの投資スタイルは技術部門を主にターゲットにし、企業のガバナンスに焦点を当てた戦略的なアクティビズムを特徴としています。現在、エクイニックスの株価はDRL(デジタルリアリティトラスト)と比較して若干低い24倍の企業価値/EBITDAで取引されており、エリオットのような経験豊かな投資家からの支援が期待されています。
エクイニックスは、キャピタル支出が将来的に生産性を向上させると見込んでおり、予測されるAFFOの減少は短期投資家を怯ませていますが、長期的には成長するデータセンター需要に応じた有望な投資機会となるでしょう。エリオットが持つ業界知識や経験は、エクイニックスの計画を実行し、市場へのコミュニケーションを改善する上で役立つのです。AI技術の成熟に伴い、今後の需要に対しても、エクイニックスはデータセンター業界のリーダーとしての位置付けを強化する好機に恵まれています。
エクイニックスはより明確な市場コミュニケーションを築くことで、資本支出計画やAI戦略、長期成長予測に対する市場の理解を深める必要があります。これにより、エリオットはエクイニックスの経営陣とのより良い関係を築き、協力して成長を促進する可能性があります。エリオットのようなアクティビスト投資家がボードに参加することを期待しつつ、今後の成長に注目が集まっています。



