ロンドン発 — ヨーロッパの株式市場は火曜日に若干の上昇を見せ、特に鉱業大手のAnglo American(アングロ・アメリカ)によるカナダのTeck Resources(テック・リソーシズ)との合併発表が影響を及ぼしました。
パネヨーロッパのStoxx 600指数は、ロンドン時間11:34(東部時間6:34)に0.1%上昇し、フランスのCAC 40指数は0.4%の増加を記録しました。また、地域の投資家は月曜日にフランソワ・バイロー首相が解任されたことに伴うフランスのさらなる政治的混乱にも注目しています。
合併は「同等の合併」と称され、ロンドン上場のAnglo Americanの株価は発表後に9.6%上昇しました。この合併により、トロント上場のTeck Resourcesとの統合を通じて、世界の銅生産の上位5社の1つが誕生します。
フランクフルト市場で取引されるTeck Resourcesの株式も最後に12.5%の上昇を見せました。
新会社「Anglo Teck」はカナダに本社を置き、ニューヨーク、トロント、ロンドン、ヨハネスブルクの各取引所に上場される予定です。取引条件に従い、Anglo Americanの株主は合併後の企業の62.4%を保有し、Teckの株主は残りの37.6%を持つことになります。
両社は共同声明の中で、Anglo Teckの設立がカナダにとって例外的かつ持続的な利益をもたらし、世界舞台での重要鉱物のリーダーシップを強化することになると述べています。
トレーダーたちは今週、バイロー氏とその中道の少数派政権が月曜日に不信任投票で敗北したフランスの状況に注目しています。この不信任投票は、2026年予算案に対する支援を右派・左派の政治的ライバルから得られなかったため、広く予想されていた通りの結果となりました。
この不信任投票の敗北により、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、2年足らずで5人目となるフランスの首相を任命する必要があります。マクロン大統領は、少数派政権を率いるために別の中道の同盟者を選ぶ可能性が高いと見られています。
アジア太平洋地域の市場は火曜日にほとんどの銘柄が上昇する中、米国の株価先物は、月曜日にナスダック総合指数が新記録を更新した後も小幅に変動している状況です。アメリカ国内では、今週のインフレ報告に注目が集まっています。水曜日の朝には8月の生産者物価指数(PPI)報告が予定されており、続いて木曜日には消費者物価指数(CPI)が発表される見込みです。
これらのインフレ指標は、金曜日に発表された雇用データが予想を下回る結果を示し、米国連邦準備制度理事会(FRB)が来週の政策会議で基準金利を引き下げる可能性があるとの期待を高める中での発表となります。



