2025年7月31日、Figma Inc.がニューヨーク証券取引所(NYSE)でのIPOを行った際の様子が報じられました。Figmaは、IPO以降初めての四半期決算を発表し、株価は延長取引で13%下落しました。
Figmaの決算結果をLSEGのコンセンサスと比較すると、以下のような数字が示されています:
– 一株当たり利益:損益分岐点
– 売上高:2億4960万ドル(予想の2億4880万ドルを上回る)
第2四半期の売上高は、前年の1億7720万ドルから41%増加し、Figmaは前回の法定提出で247百万ドルから250百万ドルの予備推定を提供していました。この初めての決算報告において、Figmaの純利益は846,000ドルであり、前年同期の8億2790万ドルの損失と比較して大きく改善されました。調整後の営業利益は1150万ドルで、予測の900万ドルから1200万ドルを上回りました。
第3四半期の売上は、263百万ドルから265百万ドルを見込んでおり、レンジの中央値で約33%の成長を示唆しています。LSEGコンセンサスでは256.8百万ドルとなっています。Figmaは、年間の調整後営業利益を8800万ドルから9800万ドル、年間売上高を約10億2000万ドルと予測しています。この売上範囲は約37%の成長を示し、LSEGコンセンサスの10億1000万ドルを上回る見込みです。
Figmaの共同創業者でCEOのDylan Fieldは、Dev Modeを通じて顧客からの収益が増加したことが、今四半期の成長に影響を与えていると語りました。
また、第2四半期には、ユーザーの説明に基づいてアプリやウェブサイトのデザインを生成するAI機能「Figma Make」や、デザインを実際のウェブサイトに変える「Figma Sites」が発表されました。さらに、ベクトルグラフィックススタートアップのModyfiやCMSスタートアップのPayloadも買収しています。
Figmaは、AI製品に対してまだ完全な料金を課していないものの、そのコストはモデルに組み込まれているとし、将来的に顧客に追加のAIクレジットを販売する機会を提供する計画を述べています。
Figmaは129%のネットリテンション率を記録しており、これは既存の顧客との拡大を反映していますが、第1四半期の132%からは減少しています。IPO後、従業員の株式の25%に対するロックアップが9月4日の市場閉鎖後に終了する見通しです。Figmaの発行済みクラスA株式の半分以上を保有する投資家は、2026年8月までの延長ロックアップに合意しています。
Figmaの株価は水曜日に68.13ドルで取引を終え、IPOでの株価33ドルから115.50ドルに急騰しました。また、Figmaは年間1万ドルを超える収益を持つ顧客が1119社に達したと報告しています。2023年6月30日時点で、Figmaは約16億ドルの現金、現金等価物、および上場証券を保有しており、その中には9080万ドルのビットコインETFも含まれています。Fieldは、ビットコイン保有を「デザイン会社」としてのバランスシートの一部とすることの重要性について言及しました。
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