ホンダ(Honda)の2024年度第一四半期の営業利益は前年同期比で50%減少したということが発表され、米国の自動車関税や円高の影響を受けて予想を下回りました。ホンダの発表によると、同社の第一四半期の売上は5.34兆円に達し、LSEGによる平均予測の5.25兆円を上回りました。しかしながら、営業利益は2441.7億円となり、LSEGの予想である3234.8億円を大きく下回る結果となりました。
ホンダは、米国の自動車関税による影響が想定よりも小さいとし、今年度の損失見込みを6500億円から4500億円に修正しました。また、円安が進むとの見通しを立て、通年の営業利益予想を5000億円から7000億円へと400%引き上げました。
2024年度において、米国はホンダの日本からの輸出の約4分の1を占めており、期間中のグローバル販売は前年比で5%減少しました。この状況は中国、アジア、ヨーロッパの市場にも影響を及ぼしています。さらに、日本の自動車輸出は日本経済において重要な役割を担っており、2024年の全輸出の28.3%を占めています。
アジアの自動車メーカーは、2024年度において米国の販売台数で上位8社のうち6社を占めており、ホンダはその中で4位に位置しています。米国のドナルド・トランプ大統領の25%の輸入車関税が施行された後、日本の自動車メーカーは市場シェアを維持するために価格引き下げを強化しています。
先月、トランプ大統領は日本との新たな貿易合意を発表し、同合意には日本製自動車の輸入に対する関税を15%に引き下げる内容が含まれているとされていますが、その実施時期については明らかにされていません。
日本貿易省のデータによると、2024年6月に東京から米国への自動車輸出の価値は前年同月比で25.3%減少しましたが、輸出台数は4.6%増加しています。
他の日本の自動車メーカーも貿易の逆風に直面しており、例えば、日産(Nissan)は7月30日に第一四半期の純損失が1158億円に達したことを発表しました。トヨタ(Toyota)は明日、過去2年以上で最低の営業利益を予測すると報じられていますが、同社は世界的な販売台数が記録的な高水準に達したと述べています。
2月にホンダと日産が600億ドルの合併談判を終了し、世界第3位の自動車メーカーに成るはずだった計画は頓挫しました。日本の岸博幸首相は、米国の自動車関税の削減を早期に実施するためにトランプ大統領との対話をためらわない意向を示しました。主な貿易交渉担当の赤沢良成氏は、トランプ大統領との間で関税引き下げの具体的な日程を確認するためにワシントンに出発しました。



