ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(Hewlett Packard Enterprise、以下HPE)は、最新の四半期報告において、予想を下回る業績見通しを発表し、株価がアフターマーケットで16%の急落を見せました。新型データセンター機器の主要企業であるHPEの業績について、詳しく分析いたします。
HPEの2024年度第1四半期の結果は以下の通りです。
* 経常利益(EPS): 調整後49セント、予想通り
* 売上高: 78.5億ドル、78.2億ドルを上回る
同四半期の売上高は前年同期比で16%の増加を記録し、588百万ドル(1株当たり44セント)の利益を上げました。前年の同時期は387百万ドル(1株当たり29セント)でした。なお、調整後のEPSには株式報酬は含まれておりません。
しかし、CEOのアントニオ・ネリ(Antonio Neri)氏は、同四半期中の一部のビジネスセクターでの実行を改善できた可能性があると述べています。
また、HPEは2027会計年度までに3.5億ドルの純コスト削減を目指す計画を発表し、約2,500名の従業員に影響を与える見込みです。10月末時点でHPEの従業員数は61,000人であり、この削減はおよそ4%に相当します。
さらに、米国司法省がHPEによるジュニパーネットワークス(Juniper Networks)への買収を阻止するための訴訟を連邦地方裁判所に提起しました。この140億ドルの取引は2024年1月に発表されたもので、裁判は7月に開始される見込みです。
HPEは2024年度第2四半期において、調整後のEPSが28セントから34セント、売上高は72億ドルから76億ドルの範囲になると予測しています。一方、ロンドン証券取引所(LSEG)が行った調査では、アナリストはEPSを50セント、売上高を79.3億ドルと見込んでいました。
2025年度には調整後のEPSを1.70ドルから1.90ドルと予測し、予想EPSは2.13ドルとされています。2023年末の時点で、HPEの株価は2025年に入り約2%上昇し、S&P 500指数は約2%下落しています。
なお、経営陣は午後5時(ET)からこの結果についての電話会議を予定しています。今後のアップデートにご注目ください。



