IBM(アイビーエム)のCEOアーヴィンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、2024年1月16日にスイスのダボスで開催される世界経済フォーラムに出席します。
IBMの株価は、水曜日の時間外取引で最大5%下落しました。同社は、第二四半期の決算を発表し、ウォール街の予想を上回る結果を示しました。この四半期の業績は、以下の通りです。
* 調整後の一株当たり利益:$2.80(予想$2.64)
* 売上高:$169.8億(予想$165.9億)
IBMの売上高は、この四半期に前年同期比で約8%増加し、成長率は前四半期の1%未満から回復したことが明らかになりました。純利益は、買収に関連するコストを含めて前年の$18.3億(1株当たり$1.96)から$21.9億($2.31)に増加しました。
クリシュナ氏はアナリストとの電話会議で、「地政学的緊張は、一部の顧客に慎重な動きを促しているものの、全体としては主要な要因ではない」と述べました。また、米国の連邦政府の支出は上半期に制約されていたが、長期的な逆風を引き起こすことはないと見込んでいます。
ソフトウェア事業の売上は約10%増の$73.9億となり、アナリストの予想$74.3億をわずかに下回りました。ハイブリッドクラウドの収益は、Red Hatを含めて16%の成長を示しました。ソフトウェア部門の粗利益率は83.9%で、予想の84.0%とほぼ変わらない結果となりました。
コンサルティング事業の売上は3%増の$53.1億で、アナリスト予想の$51.6億を上回りました。IBMの財務責任者ジム・カヴァナ(Jim Kavanaugh)は、「特に任意のプロジェクトでの意思決定の遅れや、以前の契約更新が期中の受注に影響を与えた」と述べています。
インフラストラクチャー事業の売上は14%増の$41.4億で、アナリスト予想の$37.5億を超えました。
この四半期中に、IBMは次世代z17メインフレームコンピュータの発表と、データおよび人工知能コンサルティング企業Hakkodaの買収を行いました。
クリシュナ氏は、IBMの生成的人工知能に関するビジネスは、4月の$60億から$75億に増加したと報告しました。2025年度のフリーキャッシュフローは$135億以上になるというガイダンスが示されており、これも4月の予測とほぼ同様です。今年度の売上は、恒常通貨ベースで最低5%の成長を見込んでいます。
水曜日の終値で、IBMの株は2025年に28%の上昇を遂げており、同期間中のS&P 500指数は約8%の上昇を示しています。



