インドの証券市場を監視する機関、インド証券取引委員会(SEBI)は、アメリカのトレーディング会社、Jane Street Groupに対して同国の証券市場へのアクセスを禁止した旨を発表しました。この発表は、SEBIの公式ウェブサイトに掲載されました。
この命令によれば、Jane Street Groupの関連企業は、証券市場へのアクセスが制限されており、証券の売買やその他の取引を行うことが直接的または間接的に禁止されています。また、SEBIはJane Streetからの不正な利益とされる484億ルピー(約5億6630万ドル)を押収するための臨時命令も発出しています。
さらに、銀行には、Jane Streetの関連企業が個別または共同名義で保有している口座について、SEBIの許可なしに「引き落としを行わないように」と指示がなされています。
Jane Streetは、インドの主要な株価指数であるNifty 50を人工的に操作するために様々な戦略を使用していたとされ、同社は指数オプションにおいて大規模なポジションから利益を得ようとしていました。SEBIは、2025年2月に同社へ明確な助言を行ったにもかかわらず、操縦的な取引が繰り返されていることに懸念を示しています。
また、SEBIは2024年9月の報告書において、高頻度取引(アルゴリズム取引)がプロプライエタリートレーダーや外国ポートフォリオ投資家に6100億ルピーの利益をもたらした一方で、小口投資家や他の市場参加者が同額を失ったと指摘していました。
この問題に関して、SEBIおよびJane Streetにはコメントを求めており、今後の詳細が待たれます。



