Instacart(インスタカート)の株式は、四半期の収益が予想を下回ったことから、記録的な下落を見せ、12%の急落を記録しました。これにより、同社は前年同期比で成長が鈍化する見通しを示しています。
Instacartは、第四四半期の収益を8億8300万ドル(約1兆2300億円)と報告し、アナリストの平均予想である8億9100万ドル(約1兆2500億円)に届きませんでした。また、同社は第一四半期の調整後の利益について、2億2000万ドルから2億3000万ドル(約300億円から約320億円)を見込んでおり、コンセンサス予想である2億3710万ドル(約330億円)を下回るとしています。
取引総額は、90億ドルから91億5000万ドル(約1兆2400億円から1兆2600億円)の範囲で推移する見込みで、FactSetの予想である90億ドルと同程度になると考えられます。Instacartは、レストランからの注文や最低10ドルのバスケットに対する0ドルの配送料が影響し、平均注文数の成長が減少するとコメントしています。
2023年9月にNasdaqに上場したInstacart(正式名称:Maplebear)は、約2年ぶりにアメリカで公開された著名なベンチャーキャピタル支援企業となり、インフレ高騰や金利上昇に市場が適応する中での初の公開企業です。上場初日の時点で市場価値は約110億ドル(約1兆5000億円)に達しましたが、2021年のCovid-19パンデミック時のプライベート市場における評価額390億ドル(約5兆4000億円)からは大きく減少しています。
株価は、2023年2月19日に最高値の53.15ドル(約7400円)に達し、昨年は76%の急騰を記録しましたが、水曜日には42.80ドル(約6100円)で取引を終了しました。



