ジョビー・アビエーション(Joby Aviation)が、ニューヨーク市マンハッタンのダウンタウン・ヘリポート近くで電動エアタクシーの飛行を行ったことが報じられました。特にアラブ首長国連邦(UAE)でのサービス開始に向け、同社の株価は約14%上昇しました。
ジョビー・アビエーションは、UAEに初の機体を納入し、2026年に地域でサービスを開始するためのパイロットフライトテストを完了したと発表しました。創設者でCEOのジョー・ベン・ビーヴァート(JoeBen Bevirt)は、「ドバイでのフライトと運用拠点は、エアタクシーサービスを世界の日常生活に組み込むための画期的な一歩です」と語り、同地域を「移動のグローバル革命の発進基地」と位置付けています。
ジョビーのUAEでのサービス開始計画は、2024年2月にドバイ道路交通庁との合意の一環として発表されました。この契約には、ドバイでのエアタクシーサービスを6年間独占的に実施する権利が含まれています。
同プロジェクトの一環として、ジョビーはドバイ国際空港にバーティポート(vertiport)を建設中であり、パーム・ジュメイラやドバイのダウンタウン、マリーナにさらに3ヶ所の拠点を設ける予定です。また、ジョビーは2024年にアブダビの3つの政府部門とのエアタクシー協定を発表しました。
カリフォルニア州に本社を置くジョビーは、中東でのさらなる拡張を進めており、サウジアラビアのアブドゥル・ラティフ・ジャミール(Abdul Latif Jameel)が約10億ドルの投資を発表し、最大300台のeVTOLを発注する計画が報じられました。これにより、同社の株価は今年に入って32%以上上昇し、市場資本は90億ドルを超えました。
近年においては、ヘリコプターのように離着陸するエアタクシーの需要が増加していますが、安全性や規制に関する課題も残っています。しかし、交通渋滞を緩和し、排出ガスを削減する能力が高く評価されています。今月初めには、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が電動エアタクシーのテストを含む大統領令に署名しました。



