2025年6月4日、ワシントンD.C.のキャピトルヒルで、ルイジアナ州選出の下院議長マイク・ジョンソン(Mike Johnson)が記者会見を行いました。
この記者会見では、ジョンソン議長がドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とイーロン・マスク(Elon Musk)が先週の公然の対立を乗り越え、お互いに和解できることを願っていると述べました。「多くの感情が絡んでいるが、国のためには皆が協力して働くことが重要です」とジョンソン議長はABCニュースの番組『この週』で語りました。
ジョンソン議長は、先週の月曜日以来、マスクと共和党主導の「素晴らしく美しい法案」について話をしていないと明かしました。先週、マスク氏は数兆ドル規模の歳出法案に対して厳しい批判を繰り広げ、「忌まわしい醜悪なものであり、連邦赤字が急増する原因になる」と述べていました。
それにもかかわらず、ジョンソン議長はテスラのCEOの批判に対しては気に留めていない様子を見せ、「世界で最も裕福な男性を喜ばせるために法案を策定しに行ったわけではない。我々がしようとしているのは、働き者のアメリカ人を支援することだ」と話しました。現在、この歳出法案は上院に送られています。
マスク氏がこの法案に対して声高に反対したことが、トランプ氏とマスク氏の公の対立を引き起こした一因であると報じられています。
ホワイトハウスのプレス秘書官カロライン・レベット(Karoline Leavitt)は、両者が対立以来話をしていないと語り、トランプ氏が「和解するつもりはない」と懸念を示しています。また、トランプ氏はNBCニュースのクリステン・ウェルカー(Kristen Welker)に対し、マスク氏との関係を修復する意思はないと述べ、両者の亀裂は修復不可能かもしれないと示唆しました。
マスク氏は2024年大統領選挙において最大の寄付者であり、彼のスーパーパックはトランプ氏をホワイトハウスに押し上げるために約2億ドルを支出しました。マスク氏は法案への批判の中で、「アメリカ国民を裏切った政治家を全員解雇する」と脅迫する場面もありました。
トランプ氏はさらに、マスク氏が法案を支持する共和党 candidatesに挑戦する民主党候補者を支援する場合、非常に深刻な結果を招くと警告しました。ジョンソン議長はトランプ氏の見解を支持し、もしマスク氏が民主党候補を支援することになれば「大きな間違いだ」と述べました。



