ルルレモンは、ニューヨーク・ミッドタウンの店舗の入り口で、期待を大きく下回る今期の見通しを発表した後、長時間取引で株価が急落しました。
同社は第2四半期の利益で市場予想を上回りましたが、売上高はわずかに未達となりました。特に、関税が年間利益に240百万ドルの影響を与えると予測していることが懸念材料となっています。
ルルレモンは、2023年度の一株当たりの利益を12.77ドルから12.97ドルと予測しており、ウォール街の予想14.45ドルを大きく下回っています。また、年間売上高は108.5億ドルから110億ドルを見込んでおり、こちらもウォール街の予想111.8億ドルを下回る見込みです。
CEOのカルビン・マクドナルド氏は、アナリストとの電話会議で「業界内での関税とビジネスコストに関連した変化に直面しています。関税の引き上げとデミニミス条項の撤廃が、今年度の見通しに大きな影響を与えています」と述べました。
第2四半期の結果は以下の通りです:
* 一株当たり利益:3.10ドル(予想2.88ドル)
* 売上高:25.3億ドル(予想25.4億ドル)
発表後、同社の株価は12%以上下落し、今年に入ってから45%以上の下落を記録しています。
ルルレモンは、第2四半期の純利益が370.9百万ドル、または一株当たり3.10ドルであったことを報告しています。前年同期の純利益は392.92百万ドル、または一株当たり3.15ドルでした。粗利益率は1.1ポイント低下して58.5%、営業利益率は210ベーシスポイント低下し20.7%となっています。
CFOのメーガン・フランク氏は、デミニミス免除の撤廃が同社に大きな影響を与えることを示唆し、年間2.2%の関税による利益減少のうち1.7ポイントを占めると述べました。
アメリカでの同店売上高は4%減少し、全体の同店舗売上高は、ウォール街の予想2.2%増に対して1%の増加にとどまりました。ルルレモンは第2四半期に14店舗を新たに開店し、店舗数は784店舗に達しました。
マクドナルド氏は、「私たちの成長を支える製品の開発方法を見直す時が来ています。製品が整えば、他のこともすべてついてきます」と述べ、製品ライフサイクルが「長すぎた」と認識していると明言しました。特に、カジュアルラインにおいて、同社は新しいトレンドを生む機会を逃していると指摘しました。
アメリカ市場での勢いを取り戻すために、同社は全体の新製品の割合を23%から35%に引き上げ、デザイン能力を強化する計画を立てています。また、長期的にブランドに害を及ぼすような短期的な判断は行わないと強調しました。
「今四半期の結果には満足していません。私たちのブランドは、これらの結果以上のパフォーマンスを発揮できると確信しています」とマクドナルド氏は強調しました。



