現在、米国株式市場において、ミーム株取引が新たな盛り上がりを見せています。最近では、ウェアラブルカメラを製造する企業GoProとドーナツメーカーKrispy Kremeが小売投資家によって注目を集め、プレマーケット取引でそれぞれ63%、33%の価格上昇を記録しました。特に、これらの株は「WallStreetBets」と呼ばれるオンラインフォーラムで頻繁に取り上げられ、2021年のGameStopの熱狂を思い起こさせます。
GoProとKrispy Kremeは共に、現在価格が低迷している株であり、GoProは今年ずっと1ドルを下回って取引されています。一方、Krispy Kremeは約4ドルで取引されており、その株式の28%はショートセールされています。GoProについても約10%がショートセールされているとのことです。
最近のウォール街での投機的な動きは、投資家たちが貿易関税に関するニュースに安堵の息をついたこととともに、全体市場の記録的なラリーと一致しています。S&P 500は火曜日に新たな高値を更新し、2025年の累計利益は7%以上に達しています。
Wolfe Researchの顧客向けのメモでは、今回のラリーの初期段階は、OBBB法案の通過に伴う米国GDPに対する下振れリスクの軽減、年末までの連邦準備制度(Fed)による利下げの期待、予想以上の米国経済データ、更に貿易関税に関する情報が恐れていたほど悪くなかったことに起因すると分析されています。



