ロシアのインターネット大手YandexからスピンオフしたNebiusは、人工知能モデルのトレーニングに必要なグラフィックス処理ユニット(GPU)を提供する企業です。
人工知能インフラ企業Nebius Groupは、米国のプレマーケット取引で株価が急上昇しました。これは、同社がMicrosoftとの多額の契約を発表したことによります。
ロンドン時間の午前10時39分(米東部時間午前5時39分)時点で、Nebiusの株価は51%上昇しました。
オランダ・アムステルダムに本拠を置くNebiusは、Microsoftとの間で194億ドルの多年度契約を結んだと発表しました。この契約は、AIワークロードを支えるためのクラウドコンピューティング能力を提供するものです。Nebiusは、2023年にYandexからスピンオフされた企業で、AIモデルのトレーニングに必要なGPUを提供しています。
この契約によってNebiusにとって2031年までに174億ドルの価値が見込まれ、同社はNvidiaやAccelなどの投資家を持っています。また、Microsoftは、この契約の下で追加のコンピューティング能力を取得する可能性もあります。
月曜日の延長取引では、Nebiusの株は60%上昇し、火曜日にもこの契約に対する投資家の期待感から株価は引き続き上昇しました。このニュースは、競合するAIインフラ企業CoreWeaveの株価にも影響を及ぼし、プレマーケット取引で6.6%の上昇を見せました。
NebiusとMicrosoftの契約は、高度なAIシステムのトレーニングと運用に必要な強力なコンピューティング設備への需要が依然として強いことを示唆しています。
先月、AIインフラ分野で最大手のNvidiaは、6月までの3か月間の予想を上回る収益と売上を報告し、現在の四半期の売上成長が50%を超えると予想しています。Nvidiaの最高財務責任者コレット・クレス氏は、同社の決算発表で、10年末までにAIインフラへの支出が3兆ドルから4兆ドルに達すると見込んでいると述べました。
このニュースは速報です。最新情報を随時ご確認ください。



