最近、アメリカのいくつかの州が裕福な層の不動産に対して新たな課税を施行しようとしており、これは不動産エージェントや潜在的なバイヤーの間で反発を招いています。彼らはこの税制が地元で最も重要な消費者を罰するものだと訴えています。
ロドアイランド州やモンタナ州では、贅沢な第二の住居に対する税金の増税が進められており、特にロドアイランド州のケープコッドでは、200万ドルを超える住宅に対する譲渡税の導入が提案されています。ロサンゼルスも「マンション税」と呼ばれる不動産税を導入し、これらの高級物件に対して新たな収入源としています。
ロドアイランド州では、「テイラー・スウィフト税」と名付けられた新たな課税が導入され、100万ドルを超える第二の住居に対して新しい追加料金が課せられます。具体的には、基準となる100万ドルを超えた評価額500ドルごとに2.50ドルの課税がされ、これは高級住宅の税負担を大幅に引き上げることになります。たとえば、テイラー・スウィフトのビーチハウスは約2800万ドルと評価されており、新たな税負担により年間の税金が約337,442ドルに達する見込みです。地元の不動産業者は、この増税により、地元の消費を支えている重要な顧客層をターゲットにしていると主張しています。
モンタナ州でも類似の税制が導入され、コロナ禍中に高額な不動産を求めて流入した富裕層の影響で住宅価格が高騰し、増税がこれらの高所得者層に向けられています。現地の不動産業者によると、この新しい課税計画がリッチなセカンドハウスオーナーをターゲットにしているとされながらも、長年地元に住む人々にも影響を及ぼしているとのことです。
税負担の増加により、多くのセカンドハウスオーナーは売却を検討しており、購入を予定していた潜在的なバイヤーの中には、購入を一時停止する動きも見られます。税制の改正がもたらす潜在的な影響について、専門家はこのような税は土地の所有や取引動向に悪影響を及ぼす可能性があると警告しています。特に、ロサンゼルスでのマンション税の適用に関する収益は予測を下回っており、これは富裕層の取引意欲にもつながっていると考えられています。



