ロンドン — デンマークの製薬大手、Novo Nordisk(ノボ・ノルディスク)の株は月曜日の早朝に3%上昇しました。これは、同社が発売した画期的な薬「Wegovy(ウェゴビー)」が心疾患リスクの低減において主要な競合薬を上回るとの臨床試験データを発表したためです。
この研究では、体重管理薬であるセマグルチド(Wegovyブランド)を継続的に使用している患者は、エリ・リリー(Eli Lilly)の競合薬である「Zepbound(ゼップバウンド)」や「Mounjaro(マウンジャロ)」の有効成分であるチルゼパチドを使用している患者に比べ、心臓発作、脳卒中、または死亡のリスクを最大57%減少させることができると報告されています。これにより、投資家は両社の主要製品に関する研究データを引き続き評価しています。
月曜日の朝、欧州の株式市場は概ね上昇しており、ロンドン時間の午前8時20分(米東部時間午前3時20分)においてStoxx 600指数は0.25%上昇しています。
データ関連では、ヨーロッパでは静かな一日となる見込みですが、トルコの成長データやEUの失業率が発表される予定です。先週金曜日には、トレーダーたちが欧州と米国のインフレデータを注視し、米連邦準備制度理事会(Fed)が9月の次回会議で利下げを行う可能性を評価する中で、地域の株式市場は下落しました。Fedの議長であるジェローム・パウエル(Jerome Powell)は、ハト派的な発言を行い、利下げの期待を高めました。Fedは9月16日から17日に次回会議を開催します。
一方、アジア太平洋市場は混合の動きとなり、投資家は中国の「RatingDog」製造業データを評価しています。この指標は、前月の49.5から50.5へと改善しました。また、日曜日に発表された中国の製造業PMIデータは8月に49.4となり、前月の49.3から若干の改善を見せました。
さらに、インドと中国の関係についても投資家が注目しており、両国のリーダーが上海協力機構の地域安全保障ブロックにおいて「開発パートナーであり、競争相手ではない」と合意したことが報じられています。中国の習近平国家主席は、サミットで演説を行う予定です。
米国の金融市場は月曜日、レイバー・デーの祝日のために休場となっています。



